手乗りワサビの育て方①

先日、バイト中にふと、手乗りワサビを
育てたい、という衝動に駆られた。
職場での疎外感か、はたまた業務に対しての
倦怠感か、原因は定かではないが
確かにワサビを育て、手に乗るように
躾けたいという強い衝動に駆られたのだ。

バイトが終わり、一つの大きな使命感を
持ったまま直ぐに横浜のペットショップへ
行き、生後幾ばくかのオスのワサビを
購入した。ところで、動物取扱業と言えど
命を"買う"という言い方が正しいのかについては
未だに自分の納得行く回答が出ていないが
話が逸れるのでまた別の機会に書くことにする。

庭の物置の中で永い眠りについていた、
かつて祭りで掬った金魚を飼育していた
水槽を運び出し、砂や流木、石などを置き、
見栄えを考え城のオブジェも設置してみた。
砂は手頃なものがなかった為
沖縄土産で頂いた大量の星の砂を
流用することにした。

最初は水槽の端で縮こまっていたが
次第に慣れてきたのか少しずつ
動き回るようになって一先ず安心した。

しかし、新しい家族であるワサビに
名前を付けてないので、
己のインスピレーションに従い
"ウラジミール"と名付ける事にした。

次回に続く。